October 24, 2004

けんくん が またビックリする事をおっしゃった

鈴鹿から帰って間もないある日、
けんくんに
鈴鹿のお土産にフェラーリのキーホルダーと
佐藤琢磨応援ミニフラッグを差し上げた。

お土産はお母さんのノリタンタンにお渡ししたのだけど、
数日後、けんくんが
「蜜柑ちゃんにお礼を言いたい!」(涙ぐみますのこと)
とノリタンタンと一緒に来てくれた。

けんくんとF1のハナシやキンギョのハナシをしていると
けんくんが
「ね、あの前に死んじゃった人って、誰だっけ?」
と言い出した。
「死んじゃった人?」
といったらこの展開の場合一人しか思い浮かばないけど
ナゼにその人のことをけんくんが?

と思ってノリタンタンに確かめると
「あー、セナの事言ってるんだよね。」
と。やはり。

「えー!?なんでけんくん、セナの事知ってるの?」
というと…

今年の日本GP後に発行された
AUTO SPORTの臨時増刊号に
2年前、琢磨がジョーダンでF1にデビューした年の
開幕前に掲載された、『100の質問』というのが再録されており、
そこに

(Q.69)ヒーローは?:
(琢磨)アイルトン・セナ

(Q.70)歴代のベストドライバーは?:
(琢磨)もちろんアイルトン・セナ!

(Q.87)尊敬している人は?:
(琢磨)両親とセナ

と何度もセナの名前を琢磨が答えていたのをけんくんが聞いて、

(「聞いて、」というのは
けんくんはまだ難しい漢字などは読めないので
絵本を読む様に端から端までノリタンタンが読んで聞かせてあげたらしい)

それでけんくんは
「アイルトン・セナって誰だろう。どんな人だろう」
と思ったらしい。

ノリタンタンはもう死んじゃったんだよ、という事は
伝えてあげたようだ。
するとけんくんは
「何で死んじゃったの?病気?ケガ?」と。

「レースでクルマの事故で死んじゃったんだよ」とノリタンタンが答えると、
「ふーん…」としばらく悲しそうに考えていたけんくんは

「でも、よかったね。病気じゃなくて。」
と言ったそうだ。


こういった経緯があってけんくんはセナに対して
大いなる興味を抱いたらしいのである。

ココで重要な事は!

つい先日ワタシもここにセナの話を書いたりしていたが、
ワタシからけんくんにセナの名前を聞かせた事は
一度もなかったのである。

ワタシが
セナについては確かに当時、特殊な印象を持っていて
あの奇跡を具現化するような数々のドライヴィングを見せられて
F1から抜けられなくなってしまった経緯があったというのは
今更ごまかしようのない話ではある。

ただそんなことまでけんくんに伝えようと思ったことはなかったし、
けんくんがもうちょっと大きくなったら
少しはセナについてもお話することもあっただろうけど、
まさかこんな形でけんくんから
「セナってどんな人?」と聞いてもらえるとは
想像だにしなかった事態であった。

つまるところ
けんくんに「セナ」という名前を語ったのは
紛れもなく佐藤琢磨選手であったわけである。


けんくん現在5歳!
となると10年前に亡くなったセナとけんくんは
同じ時間をこの世界で生きることはなかったという事である。


そのディスタンスを埋めてくれたのが
他でもない琢磨選手であったという事実は
何だかもう、ホントにもう、どう表現したらいいものか。


ノリタンタンがおっしゃるには
「けんがセナの走ってる所を見たい見たいって言うんだよね」
と。

「そんなもん!セナのビデオならいっくらでもあるよ」
と、当然ワタクシ、即答しましたとも。

その日は雨が降っていて、軒下でけんくんとノリタンタンと私の3人は
日が暮れたばかりの雨の空を眺めていた。

「けん(自分)ね、雨好き」と。
「ワタシも雨大好きだよ」と答えると。
「え?ホントに!?なんで?」とけんくんは嬉しそうにしてくれた。

「セナは雨が降ると強かったから、
雨が降るとセナがいつも勝ってたからね」
と答えておいた。
若干正確でない答えだったかもしれないけど
そう遠くもないからまぁいいにしてもらおう。

けんくんは雨の景色の何ともいえない美しさが好きなようだ。
ワタシももちろんソレもある。

鈴鹿では台風22号のアメアメアメアメ…で大変なことではあったけど
それでも雨が嫌いになれないでいる。

その後、
「じゃ、こんどセナのビデオ持ってきてね!」
「ウン!持ってくよ!」
と言ってお別れした。

後日、もう張り切ってセナのビデオを物色した事は言うまでもない。
といって、一度にそんなに山ほど渡しても迷惑だろうし、
実際に古いビデオをまわしてみたらやっぱり幾分傷んでいて
画像があんまりよくなかったりして、

協議の結果、ビデオテープの保存状態なぞの要因も加味されつつ、
91・ブラジルGP、93・ヨーロッパGP、93・日本GPの三つと
あと、ポニーキャニオンから発売されたセナのメモリアルビデオを
ダビングしてみた。

といったワケで、このブログでも今年の5月1日に書いたように、
「もう以前ほど思い出すようにしないようにしていた所もあるし、
実際、そんなに思い出す事もなくなっていた」
という歳月のハテにかなり久し振りに
さまざまなセナのシーンを見ることになった。


たまたま前回のブログでセナの話をした直後に
けんくんのおかげでこの様な機会が訪れて

さらに何という事か、
今、地球の裏では今期最終戦ブラジルGPが始まっているのである。


けんくんに言い忘れていたことがあって、

「琢磨だけじゃなく、けんくんの大好きなバリチェロも
本当にセナととても仲良しだったんだよ。
バリチェロもセナの事が大好きで
セナが死んじゃった時は顔をグシャグシャにして泣いていたんだよ。」

てのを、ノリタンタン、どうかお伝え下さいませ。
次にお会いできる機会にはワタシからも改めてお伝えしますので。

そして、そのバリチェロが
昨日は渾身の走りでポールポジションを獲得してくれました。

バトン5位、琢磨6位で、こちらはちょっと残念だけど
そんなに悪くもございませんので。

そりゃBAR HONDAに最後の一つ、勝って欲しいのも事実、
琢磨に、ここでこそ初勝利のチャンスを掴める物なら掴んで欲しいのも事実、

とはいえ『アイルトン・セナ』の名前がくしくも蘇ってしまった今週、
彼を産んでくれたブラジルという国とブラジルの人々の為にも、
バリチェロの母国初勝利も何だか見てみたくてしかたがないような…。

91・ブラジルGPを個人的にリバイバルしてしまったばかりでもありますしね。

投稿者 静岡蜜柑 : October 24, 2004 08:26 PM
コメント

なんとも申し訳ございません・・・
うちの息子が蜜柑ちゃんにご迷惑?をおかけしております。

けんくんは、蜜柑ちゃんからお借りしている、
雑誌とビデオをそりゃ~もう壊れてしまうんではないかってな
ぐらいに見入っておりまして、もう、なんて言っていいのか、
そりゃぁ、私も旦那もF1にはまってしまった事は言うまでもないのですが、
でも、けんくんはイキスギと言いますか、
ちょっとヒドスギルほどにはまってます・・・・。

セナの事も、今日も何度か言っておりました。
でもって、今日はSAにお勤めの『ゆうさん』のご近所?
にある、ちっちゃいサーキットに行きまして、
ミニミニのモーターカーに乗ってまいりました。
けんくん、ヘルメット&軍手・・え・・・軍手・・・・
付けて、サッソウとマシンに乗り込むと、チャッと手を上げ、
走ってきました。
もう、バリチェロ気分でございます。。。。

蜜柑ちゃんからの伝言はしっかり伝えておきました。
なんで、そんなに皆が好きだったのに、なんでだろうか?
と????になっております。
まだ、けんくんには、よく分からないかもですねェ。


Posted by: ノリタンタン : October 24, 2004 09:44 PM

なんとなんと、なんでなんで、
おあやまりになられる必要なんてありませんではありませんか。

ワタシはワタシは
ものすごく感激してるんでございますよ。

けんくんがF1にそんなにも夢中になってくれてるなんて
夢みたいなお話です!

「ゆうさん」のSAの近くのあそこですね!
ワタシもチラっとお邪魔した事がございました。
カートに乗るまでには至らなかったんですけどね。

このイキオイですと、来年の日本GPの前に
鈴鹿へ下見に行かれる可能性もオオアリみたいに思われますね!

雑誌とビデオはそりゃもう喜んで頂けるなら
こちらこそ本望でございますとも!!!!!
早く、セナのビデオも見せて上げたくってもう!!!!!

にしてもミニミニモーターカーというのは
ジュニア用のレーシングカートかなにかかしらん?

軍手!なんというステキな、またこりゃ、ステキな。

>なんで、そんなに皆が好きだったのに、なんでだろうか?
>と????になっております。

うん。
セナが亡くなったばかりの頃、
同じブラジルの英雄の一人であるジーコがおっしゃってました。

「神様もセナの事が大好きで、
そばにいて欲しいって思ったんだよ…」

との事でした。

Posted by: 静岡蜜柑 : October 24, 2004 11:54 PM