November 29, 2004

たまにはチョキが主役の話。

先日、PCに保存してある色々なファイルをバックアップしておこうと
CDRに焼きつける作業をしていたところ、

以前テキストファイルに書いておいて、
その内にサイトにもUPしようと思っていたのに
どこへしまったか分からなくなって忘れかけていた日記がみつかった。

一年ちょっと前の話であるが、
せっかくだからこちらに載せておく事にする。

この話の主役はチョキである。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

『03/09/9~10 とりこし苦労 (ええい、ままよ) 』

夕べの深夜の事。

時間の記憶はないけど、
ウォーターボーイズの最終回を録画しながら見て
シンクロのシーンが期待以上に良かったので
もう1回ビデオを見直した後だったので
11時過ぎくらいかと思われる。

チョキがそろそろ夏毛から冬毛に変わる頃なのか、
時折どこかが痒いらしい様子をみせるので、
もしや皮膚炎など起こしてはいまいかと
ちょっといつもより丹念にムネやおなかのほうまで
なでながら肌全面をチェックしてみた。

したらば肌には特に異常はなく、赤い炎症などもなかったけど、
ムネのあたりになにやらシコリの手触りを感じた。

時が止まったような感覚。

シコリというと癌。と脳内で直結。
癌でなくとも何らかの腫瘍と思われる。
良性の可能性もあるけど
ある程度高齢になってきているので
悪性の心配もぬぐえない。

それからとても寝つけるような心境でなく
取りつかれた様にネットで検索。

調べれば調べるほどこれは
「肥満細胞種」という怖い腫瘍ではないかと
だんだん確信に近いものが…。

夜更かしし過ぎたこともあって
朝のうちに獣医に行くのムリな事になり、
夕方イヌ達2匹ともをつれて獣医へ行って来た。

なんで2匹ともつれてったかというと、
ララは、チョキだけつれて出かけたりすると
サイレンの様に泣き叫ぶので置いてけなかったわけ。

チョキは一人で留守番できるのに。

さて診察室。若い女性の先生が登場。
触診してくれて
「あー、やわらかいので多分良性のものだと思いますけど
詳しい検査してみますか?」と。

ここで夕べからのド不安が30%ほど緩和さるる。
が、
「もしもの事があると大変だし、安心したいので」
と、検査をしてもらうことにした。

他に診察や治療の患者さんが多めの日だったので
すぐに検査にかかる事が出来ず、
「2時間ほど預からせて頂いてよろしいですか?」
とのこと。

「ハイ、構いません。ヨロシク!」とチョキのみおいて、
ララを連れて一旦帰宅、の時のチョキの
「何で!?!?!?」な顔がケッサクではあったが、
その時点ではのこり70パーのド不安により
乾いた笑いしか浮かべられず。

帰宅の途中、近所のコンビニで、
何故にかけんくんに遭遇!居るとは知らずに来たので
愛の喜び!

続いてノリタンタンのお母様にも遭遇。お迎えに来られた模様。

ノリタンタンのお母様、オルチ~の中のララを発見。
「あら、カワイイわねぇ。まぁ。中、暑いんじゃないの?
もう少し窓開けてあげて」
と、気に掛けてくださりまして。

で、チョキはけんくんを見るとバカ炸裂を起こすために
けんくんにはいつも遠くからしか会っていただけないんだけども、
ララだけなら大丈夫な感じがしたので、オルチ~から降ろしてみた。

帰路の途中で降ろされた事をいぶかしく思ったらしいララは
若干のハイテンション。ハテナと不安の裏返しハイテンション。

とはいえ、けんくんに対しクンクンと嗅ぎこみ点検は実地成功。
けんくんは両手をグーにして「気をつけ」の姿勢の上で
ちょっと不安げを含みつつテレ笑いしていた。

続いて店内でノリタンタンとも遭遇。

獣医サンの隣のドラッグストアで買った100円×2コの冷凍明太子スパゲッティーが
解凍されてしまう事も心配されたので、皆様にそれぞれ挨拶して自宅へ。

ララはチョキが居ないガレージに一人ではいられないこと請け合いなので
部屋に入れた。

何となくチョキがここにもいない、外にも居ないというのが
気になるのか、いつもなら部屋に入ってしばらくすると
スーコラ寝てしまうのに、今日はいつまでもドアの方を眺めたり、
無意味にこっちを見つめ続けたり、何か寝つけない様子。

その内、どうしてララが居るのに来てしまったのか、
すずヒメが音も無く現われ、音も無く奥の窓の方へするりと抜けて行った。

ララは首をかしげて様子をうかがって居たけど
散歩の途中でどこぞのねこさんと会ってしまった時ほどには大騒ぎを開始せず。

つまり普段、
散歩の途中でどこぞのねこさんと会ってしまった時ほどというのは
散歩ヒモを持つワタクシの
ウデキンニク、ウデスジ、ブチ切れんばかりの瞬発力が発動されるものなのだが、
そういうインパクトのある反応はなく、

こんな穏やかげにしているララを怖がるなんて
絶対にすずヒメの方が間違っていると感じたワタシは

窓べで「何かマズイ勘違いをしたらしい」と気付き始めていたすずヒメ
のたたずむ姿を、イイコにしてるラ~ラに見せてあげようと決心を固め、

「ラ~ラ、ほらそこにすずがいるよ、見てごらん」と
ラ~ラには優しく、すずにはソコ意地悪く、呼んでやった。

すずが「ふぐ~~~~~~…」と真剣にイカリだしたので、
じゃ、ラ~ラ、戻って、と言うと、
「はーい」って、これまた奇怪な程にイイコで戻るラ~ラであった。

その後、「フスマ5cm開け遭遇実験」ラ~ラVSすずを試みたけど、
やはり首をかしげてカワイーヤサシー視線ですずを見つめるラ~ラに対し、
「鬼ーーー!!!出たな!鬼ーーーーーーー!!!!!」を意味する
カーーーーーーーっつうか、シャーーーーーーーーっつうか、
という異常音波を発するすずなので、階段の上へ放してやった。

恨めしげに振り返りつつ、異常音波も重ねつつ、去ってゆくすずであった。

そうこうしているうちに、獣医サンから
「検査が終わりましたのでお迎えにいらしてください」
のデンワ。

再びララを連れて出かける。

待合室では、いつも以上に大変な不安と緊張で
ソワソワワナワナと落ちつかないララを待合室のベンチの隣のに座らせて
肩を抱いてなでてやってると、なんだかコチンコチンに固まっている。

ララは今日はついでに来てるだけなのに。
先に診察が終わった患者さんと飼い主サンが出口に向かうと
さりげなくついていって一緒に帰ろうとする。
どこ帰るの、アンタ。

今日は患者さんがずっと混み合っていたらしい。

ワタシとララの隣で待ってた女性も
「ヘンな風に暑いから調子を悪くする子も多いんでしょうねぇ」って。
うん、確かに。

しばらくすると三つほどある診察室の何処かから
カタカタカタカタカタ!とせわしないイヌ爪足音が聞こえ
同時にラ~ラがその音に反応してシッポを振り、
「○○さ~ん」と呼ぶ声がするとその診察室のドアが10センチほど開き
そこにチョキの顔がキレイにハマって出てきた。

診察室方向へ自分の意思で近づく事がありえなかったラ~ラが
チョキの顔めがけて走りよっていった。

普段、チョキにもあげたはずのホネガムでもお菓子の袋でも何でも
いっつもこっそり盗ってしまって、
チョキが返してほしそうにするとう゛~と意地悪を言うララなのに、
やっぱりチョキの事が大好きなんだと改めて思った。

検査の結果は「脂肪腫」で、良性であることが確認された。
へなへなへ~と腰がくだけそうになった。

夕べの検索の中に
恐ろしい「肥満細胞腫」以外に
「脂肪腫」の事もあちこちで見かけたが、
肥満の傾向のあるメスに多いという事から
オスであり、筋肉質であるチョキについては
コレではないんだろうな…コレだったら安心なのに、と思っていたのが
実際の所この事件の正体であったわけである。

「肥満の場合に多いそうだけど…」というのも聞いてみたが、
実際には痩せてる個体でも症例はあるし、
メスに多いといってもオスにもでることもあるし、と。


そして治療については
・今後さらに大きくなる事
・悪性になってゆく可能性
・炎症をおこしたり、キズになって出血したり…など
が、特に気になる場合は思い切って手術する事も
考えても良いけれど、

脂肪腫は「根を張っている」場合が多く、
そうなると大きな範囲で切除することになり、
その分、身体への負担も大きくなり、
良性であると分かっている場合、リスクを考えると
そこまでした方がよいかどうかというのは…どうだろう、
というのもある、といった所、とのこと。

では、心配がないなら、いいや。て事にした。
ただ、もっとどんどん大きくなっていったり
あっちこっちに出て来たりという事が起こらないとも限らず、
ただ、あんまりいじらない方がよいらしく、
なので、あんまりぐりぐりとつまんだりはしないで
そーっと触る感じで普段から変化があるかどうかも気をつけてみるということで。

検査料金¥3500ちょいを支払って
ようやく帰れる事がわかって
(さらに待合室にいた柴イヌさんが気になって気になって気になってオカシクなって)
2匹ではしゃぎ始めているイヌ達をひっぱって駐車場へ。

待ってる間はモノスゴイ良い子のフリをしてくれてて
まるでワタシはばっちり躾が出来てるよい飼い主サンであるかのように見えてたのに
最後に全て大なしになった。

まあでもそんなことはどうでもいい。

夕べからかれこれ21時間半、
もう既に、どうやってチョキとの最期の時を過ごそうか
などという事まで想像を巡らせたりなどの尋常で無い精神状態から
ウソの様に開放された。

深夜の検索の中で
実際に「肥満細胞種」で大切な愛犬を失った方の
看病・闘病の記録なども拝見していた。

そのワンさんは男の子のゴールデンでチョキと同じ年に産まれ
多分産まれ月も同じ頃と思われた。
昨年の1月に亡くなったワンさんだった。

そのワンさんの名前はなんと「セナくん」だった。

つまりセナくんもチョキも、あの94年(イヌ年)産まれという事だ…。
あの太陽と緑と水の国のスピードの化身だった彼が
何かのメッセージをくれたような気もしないでもない。

そろそろ17歳になるキャラもありがたい事に健在ではあるが、
チョキも9歳、ララも8歳であり、
中型犬としてはそろそろ高齢の域に入っている。

食欲も運動の状態もまったく老けた気配を感じないチョキララではあるが、
昨日から本格的に深刻に考えていた事態が
近い内に実際に起こる可能性はありうるのである。

今回の事は、心の準備というか、心の訓練のような事であったと
考える事にしたい。

2匹のイヌはすぐソコですやすやと眠っている。
2匹のネコも多分2階のどこかで、
同じくすやすやと眠っていることだろう。

全員が見事に天寿をまっとうしてくれる事を
常に祈ってはいる。

こういうことを思う時、やはり信仰について
どうしても真摯に考えてみたくなったりもする。

94年に去ったあの英雄をちょっと思い出しながら。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

追記として、
これは03年に書いた文章なので
現在キャラは18歳、チョキ10歳、ララ9歳になっており、
文中に出てくるゴールデンレトリバーのセナくんが亡くなったのは
2002年という事になる。

おかげサマで我が家のネコイヌは
最高齢のキャラを含めて全員健在であり、
キャラも全く持って今後も存分に長生きしてやるといった風情であり、
チョキ・ララも老けた気配を漂わせる予定は全くないかのようなアリサマである。

チョキの脂肪腫は発見した時からほとんど大きくなっている様子もなく、
他の箇所に発生することも今の所ない。

ありがたいことである。

投稿者 静岡蜜柑 : November 29, 2004 12:12 AM
コメント